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スイスフラン騒動 アルパリ破綻で金融混乱が続くのか?

スイス国立銀行が、対ユーロ相場の上限値固定を撤廃したことで、スイスフランが急騰したことを先日お伝えしました。

為替相場が通常では考えられないスピードと幅で変動したことから、その余波が広がってきています。

個人で為替取引をしているFXトレーダーが大きな損失を被った可能性があると、当ブログではお伝えしましたが、海外ではとんでもない事態になっています。

alpari.PNG
それは、アルパリUK社の破綻です。

アルパリUKは、世界5位に入るほどの為替取引会社のトップ企業。



このアルパリがユーロスイスの相場急変により巨額の損失を計上し、事業が立ち行かなくなってしまったのです。

海外の一企業が破綻しても関係ないと思われるかもしれませんが、アルパリジャパンという日本法人を設立しており、アルパリジャパンの顧客資産が無事に返却されるかどうかが大きな争点となりそうです。

金融庁の通達により、日本国内の顧客の資産がアルパリUKに持ちだされることを禁止する行政処分を出しています。

顧客の資産がしっかりと分別して管理されているとすれば、問題なく返還される手続きになるはずです。

アルパリジャパンからも、全ポジションを強制決済すること、また顧客資産は保全されていることが正式に発表されています。



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アルパリ破綻の影響はヘッジファンドにも・・・



アルパリが破綻したところで、所詮、一企業のトラブルでは?

そう思うかもしれませんが、今回の騒動はアルパリ1社のトラブルでは収まりそうにありません。

というのも、今回のアルパリと同様に、多額の損失を出し破綻したファンドがたくさんあるという噂がまことしやかに流されているからです。

仮に、今回の相場急変で損失を被ったファンドがあったとすると、損失の穴埋めのために利益の出ているポジションを含めてすべて清算せざるを得なくなります。

「アンワインド(ポジションの巻き戻し)」

と言われるものですが、これまで上昇してきた株式などが一気に売られる可能性があるというわけです。

アルパリ破綻の影響は、アルパリ破綻にとどまらないのです。

今回のスイス国立銀行の発表に対しては、

「突然の裏切り行為で酷い」 「マーケットとの対話を欠いた愚策」

など批判が強いのは間違いありませんが、失ったものはもう戻らないのがマーケットの恐ろしいところ。

来週に向けてまだまだ市場の混乱が続くと見込まれますが、次なるチャンスに向けてしかりと余力を蓄えておきたいところですね。

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